​さいとうおおごまかしょうざんまい

​柴燈大護摩供火生三昧火渡り修行

柴燈護摩(さいとうごま)とは、山伏修験の行者が大地に炉を作り、薪を積み上げ、柴を焚いて修する護摩法です。

日本仏教の一つに、弘法大師空海を開祖とする真言宗があります。

その弘法大師の孫弟子で、世界遺産・京都伏見にある総本山醍醐寺を開創され、また宇多天皇の勅命で修験道のお山・大峰山を再興された理源大師聖宝という方が始められた、真言宗醍醐派独自の護摩法であり、今から千年以上も前より大切に引き継がれている、除災招福の祈願法がこの柴燈護摩です。

​この柴燈護摩の御祈願が終了した後、残り火の上を山伏・僧侶たちに続き、お参りの方お一人お一人に裸足で渡っていただくのが、火渡り修行です。

行事当日、山伏僧侶を先頭に法螺貝を吹き鳴らしながら本堂前より「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)清浄」を唱え、柴燈護摩壇が設けられている火渡り道場へ進列します。

道場の入り口では問答があり、その後入場します。

まず初めに、道場内に「弓と矢」により結界が張られます。そして、「斧と刀」により魔を祓い、入場後、御本尊様に願文が奉読された後、護摩壇に点火され、参拝者の「家内安全」、「除災招福」、「身体堅固」、

「当病平癒」、「商売繁盛」、「交通安全」、「五穀豊穣」等の心願成就を願い、お経が唱えられます。

​その後、柴燈護摩の残り火の上を山伏僧侶に続き、参拝者一人一人が裸足で渡ります。

日常の生活の中で自分自身の心を縛っていること、気になっていること、こだわっていること、捕らわれていることの中で、捨てた方がよいこだわりや捕らわれは、御本尊様の「智慧の火」によって焼き尽くしていただき、新たに生き直すこと。自分自身が生まれ変わって、社会の中で順調な時も苦しい試練の時も、その全てをしっかりと引き受けて生きてゆくことを御本尊様に約束すること。

​それがこの火渡り修行なのです。